カードにサイン

 「では、選んでもらったカードにサインをして下さい。」

よくカードマジックで、選んでもらったカードにサインをしてもらう事があります。
他のカードでゴマかせないようにするためです。
ここで2パターンに分かれます。
直接カードにサインを書いてもらう人と、シールにサインをしてもらって、そのシールを貼ってもらう人です。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、書いてみたいと思います。

◇直接サインをしてもらう

メリットは、手っ取り早く行えるので、進行がスムーズになる点です。
デメリットは、絵札や黒の多いカード(スペードやクラブの10など)にサインをしてもらっても見づらい。(ペンの色を変えてもほとんど同じ)
書いてもらう時に、お客さんが気を使う事がある。
もちろん消せないので、次に使う時にも書いてある。
書いてあるデックを使う時、「前にサインをしてもらったものです。」などと、言わないといけないなど。

文字で見ると、デメリットが多く見えますが、進行がスムーズに行くのは、かなりのプラスです。

◇シールにサインをしてもらう

メリットは、シールを剥がせば元にもどる。
絵札のようなカードでも、サインが見やすくなります。
デメリットは、進行のスムーズさが、直接書いてもらう方法に比べると少し劣る事です。

このように見ると、デメリットが少なく見えますが、進行のスムーズさの劣りは、実際にやってみると抵抗を大きく感じるかもしれません。


後、余談になりますが、シールを貼ると、滑り具合が変わるので、スプレッドしたときに開く間隔が少し違ったりします。デックの状態によって変わりますが。
カットをしたときにボトムに来ていたりする事がたまにあるので、手触りで分かります。
シールを2枚重ねておくと、分けやすくなります。

私自身、デックはキレイに使いたい方なので、シールを使う事が多いですが、それが正解とは言い切れません。

メリット、デメリットを頭に置いておいて、試してみてください。




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